性生活の対処法
コミュニケーションをとりましょう。
変化がおきている時、一番の敵は沈黙です。
性行為にともなって違和感や痛みがあったら、我慢しないでできるだけパートナーに伝えましょう。
性交痛・肩関節の痛み・皮膚の違和感・からだの疲れなど、ご本人が変化を伝えない限り、パートナーはわかりません。
性についてはっきり話し合うカップルはそれほど多くありませんが、察してもらうにも限度があります。変化がおきているときこそ、勇気をだして相手に伝えることが肝心です。
コミュニケーションを心がけた結果、以前より性の満足度が高まったというカップルもいます。
また、前向きで正直な気持ちを伝えあうコミュニケーションは、性生活に限らず、カップルの関係全般にわたってとても大切なことです。
我慢は禁物です。
「我慢をしない」ということも、重要です。
病気とわかる前の性生活を思い出してみてください。
ご自分の満足をいつも大事にできていましたか?
時には相手の満足のほうを優先していなかったでしょうか?
性行為にともなう痛みや不安感があると、快感に集中する気持ちがそがれ、ますます苦痛が強まる悪循環が生じます。
また、我慢は長続きしませんし、いよいよ我慢しきれなくなったときに、思わず攻撃的な言葉が出てお互いに傷つくことがあります。
苦痛を伝えるときには、相手を非難するのではなく、「ここがつらい」「こうしてほしい」のように、できるだけ具体的に、前向きに伝えてみましょう。
パートナーの方は、ご本人の話をよく聞いてください。
パートナーと話し合うことがたいせつです。
カップルそれぞれに、慣れた性生活のかたちがありますが、再開した当初は前のようにいかないことが多いものです。しかし、前と同じである必要は全くありません。
性生活への気持ちがあっても夜には疲労がたまる場合、夜にこだわらず余力のある時間を使いましょう。
同様に、からだの痛みがあるなら、鎮痛剤がよく効いているときに寄り添うのもよいでしょう。
性交痛がある場合、我慢しないでパートナーに伝え、十分前戯の時間をとってもらいましょう。
水溶性の潤滑ゼリーも大変効果的です。
潤滑ゼリーはご本人とパートナーのどちらが使ってもよく、たっぷり使うのがコツです。
また、女性の方が動きをコントロールしやすい体位をとることで、痛みへの恐怖感を和らげることができます。
性生活のときの着衣も、そのときのふたりにとって、もっとも楽なかたちでかまいません。
当初は手術のあとを保護する意味からも、下着などをつける方が少なくありません。
当初はそうでも、ある時期から下着などをつけなくなるカップルもあります。
いずれにせよ、「今はこうしたい」「こうしたほうが楽」と、パートナーに伝えて二人で話し合うことです。
薬剤の副作用として性欲低下を理解する
性生活への関心を失う原因として、乳がん治療以外の医学的な要因もありえます。
たとえば、性欲の低下は、うつ病の症状のことがありますし、確率は低いものの、降圧剤、不整脈治療薬,高脂血症治療薬、抗不安薬、消化性潰瘍治療薬、利尿剤などの薬剤の副作用として性欲低下が出現することがあります。
ただし、それらの薬をのんでいたとしても、性欲低下の原因になっているとは限りません。
自己判断で服用をやめるのではなく、主治医によく相談してください。