パートナーとして
パートナーとしての役割
パートナーのあなたに、性生活に限らず、ぜひ知っておいていただきたいことがあります。性生活というのは、からだやテクニックだけのことではなく、それ以上に「相手を大切にしたいと思う気持ち」が重要だという点です。
性生活をカップルの関係全体から切り離すことはできません。
病気は治療を受けるご本人とパートナーの双方にとって大きな出来事ですが、お互いの心づかいとコミュニケーションによって、お二人の絆をより深めるきっかけにもなります。
毎日のちょっとしたサポートが嬉しい
治療を受けるご本人から「パートナーのちょっとした心づかいや優しさがとても嬉かった」という声をよく聞きます。
たとえば、荷物を持つ、家事を手伝う、疲れた顔をしていたら「無理するな」と声をかけるというよな、ちょっとしたことです。
大げさでなくとも、日常生活のさまざまな場面であなたの優しさを身近に感じることは、ご本人にとって心癒されることです。それは、前向きに治療に取り組むエネルギーにもなります。
一緒に考えよう
診断後、治療の選択・家庭のこと・職場のことなど、考えなくてはならないことが山積です。
一時的にせよ暮らしのさまざまな状況が変わりますし、初めて対処する物事もあります。
そのような時「君の好きなようにしていいよ」とはじめから言うのではなくすぐに答えが出なくても、二人で一緒に考えてみてください。一人であれこれ悩むより二人で相談したほうがいいアイデアが出ますし、お互いの心配のタネがわかってコミュ二ケーションに役立ちます。問題点を整理することで解決の糸口も見つけやすくなるでしょう。
察するのではなく、聞きましょう
相手の立場にたつことや相手の気持ちを察することは、私たちの暮らしを円滑にしてくれます。
しかし、カップルの一方が病気になったとき、相手の状況を想像だけで理解するのは難しいことです。
いくら望んでも、苦労やつらさを肩代わりして体験することはできませんし、相手の気持ちの変化を100%正しく察することもできません。
あれこれ察するのではなく、ざっくばらんに本人に聞いてみましょう。治療を受けるご本人の中には「周囲に負担をかけて申し訳ない」という思いからご自分の気持ちや希望を周りに伝えることをためらう方もいます。そのような遠慮の感情を抱く必要はないにもかかわらず、です。
今まで以上にコミュニケーションをとり、ご本人の今の心配ごとや、してほしいことなどを教えてもらいましょう。直接聞くことで、行き違いや取り越し苦労を解消し、ご本人の状況にあった手助けをすることができます。
言葉で言ってほしいときもある
心細いときこそ、パートナーの暖かい愛情表現の言葉は嬉しいものです。「愛している」「君が大切なんだ」と、(今まで言ったことのないセリフでも)思い切って伝えるのも効果的です。
メールや手紙で伝えてもよいでしょう。
言葉では伝えきれないとき
どんな言葉でも伝えきれない感情はあります。そんなとき、黙って手を握ったり、静かに抱きしめたりすることが、千の言葉を超えることもあります。
ご自分のコンディションも大切に
大切な人の病気は、あなたご自身のコンディションにも少なからず影響するはずです。
周囲のサポートをできるだけ得て、ご自身のからだと心をゆったりさせる時間もとりましょう。
親しい友人など、誰かに話を聞いてもらうだけで楽になることもあります。